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幼稚園選びと幼稚園見学のポイント

「先生の動きを見ること」・・・そのポイントと質問例文



 
「幼稚園選び」と「幼稚園見学」のポイントを、幼稚園見学の時に何を見てくればいいのか?っという視点から解説。

さらに、見学で園にすると良い質問例も掲載!
 ( 実際、こんな質問されたら、
 ( 回答に困るような園泣かせの質問集になっています☆

「家から近い」、、、それも良いんだけれど、もうちょい見方をかえてご覧下さい☆


幼稚園見学の案内役をやって、見学者から「こんなこと聞かれたらヤダナ」っというのを知っている体験をもとに、お伝えします。



0.はじめに
1.保育内容には惑わされるな!
2.新卒者担任の比率を見る
3.2年・3年保育かに、惑わされるな
4.幼稚園見学では自由遊びを見る
5.先生が楽しそうに過ごしてるか見る
6.ベテラン保育者は何人いるか





 


はじめに

幼稚園に入園する為に、園見学や説明会に行くと思いますが、そこで見てくると良いポイントをお伝えします。


幼稚園を選ぶ上で「最悪の選び方」となるのは、親の視点のみで選ぶことです。




あなたは、
  「家から近い」 「通園バスがある」 「キャラクターバスがある」 「給食がある」
  「行事の手伝いに呼び出されることが少ない」
などで幼稚園を選んでいませんか?


もし、この様な理由だけで入園させてしまった場合、子どもの人生にとって取り返しのつかない状況になるかもしれませんよ・・・。   
(って、それは大げさ!!?)




確かに、
通園に便利な方が良いにこした事はありませんが、子どもの立場で考えてみてください。
入園した幼稚園で、卒園までの間、1日4時間の生活を過ごすのは「子ども自身」なんですよ。
 (って、これも大げさ!?)




という訳で、
幼稚園選びには、もっと大事なポイントが他にあるんです。 (通園がラクだとか、手伝いが少なくて良いだとか、関係ありません。)
ここでは、そういった「幼稚園選び」「幼稚園見学」についてのポイントや、実際に見学に行った際の質問例もまじえてお伝えします。

(実際、そんな質問されたら、即答に困るようなものばかり・・・・園泣かせです・・・この文章。
(ただ、園見学担当者が、ただの事務員とかフリーとかでは、あまり意味がないですがね





幼稚園選び・・・こんな本があります☆
 いま、幼稚園を選ぶ―あくまでも子どもが主役!
 いま、幼稚園を選ぶ

 幼稚園を選ぶ、なら―まじめに、ホンキに、子ども主義で
 幼稚園を選ぶ、なら―まじめに、ホンキに、子ども主義で




 








1.保育内容には惑わされるな!

幼稚園選びのポイント、ただ1つ。

それは、、、



   「先生の動きをみよう!!」 です。




通園バスがある、園舎がキレイ、設備が整っている、給食がある、保育内容が○○保育だ、習い事(講師)があるなどは、二の次です。
何よりも重要なのは、園長を含めた先生たちの動きです。


その辺を、もう少し具体的に説明していきましょう。




保育内容というのには、「一斉保育」や「自由保育」と呼ばれているものがありますよね。
でも、これらの保育を、指導力不足の先生が行うと、「強制(おしつけ)」や「放任(ほったらかし)」になってしまうんですよ。



また、保育内容は「一斉保育」や「自由保育」などがあるように、保育内容はその思想によって様々です。
十人十色という言葉があるように、人はそれぞれの生き方があります。
どんな保育内容であろうと、しっかりとした指導力のもとであれば、子どもはイキイキと成長していくでしょう☆






ですので、「○○保育をしている」っという理由で、安易に決めてしまわないように・・・。
その保育をする(扱う)人間こそ、重要なんです。


自由保育をしている園に対しては、こう質問してみよう!

例問:「なぜこの園では、自由保育の保育をしているんですか?」
例問:「1人で遊んでいる子がいたら、どう対応していますか?」


自分の園の保育方針を即答出来ないのは、
園内の職員指導体制に疑問を感じます・・・。
また、子どもは、
「常に友だちと遊ばなければいけない!」っという訳ではありませんよね。
大人だって1人でいたい時はあります。
なので幼稚園見学で、1人遊びをしている子を見つけても、
「1人ぼっちでいることが悪いことだ」と、あなたも思ってはいけませんよ!
でも、園がどう答えるかに注目です。
(あなたが、その答えに、納得できるかどうか。)


ここがポイント!

 どんな保育内容であろうと、しっかりとした指導力のもとであれば、子どもはイキイキと成長していきます。

 「○○保育」っという言葉に目移りせず、園の雰囲気や人(先生)が家庭の感覚にあっているかが大切です。



 







2.新卒者担任の比率を見る

幼稚園は担任の先生次第で、大きく変わってしまいます。
仮に、幼稚園に新卒者先生が1人であれば、他の先生がその人を指導していく中で、園全体としての指導力を補うことが出来ます。



でも、
1〜2年の経験年数の職員比率が圧倒的の場合は、園全体としての指導力に不安を感じます。
(*保育は感性という部分もあるので、必ずしも新卒者に指導力がないと言うことではありません。でも慣れていないのは事実です。




新卒者や経験年数の少ない保育者に対して、園ではどのような指導を行っているのかを聞いてみるのも良いかもしれません。
保育者は、免許を取得したからからといって完璧になったのではありませんから。
免許取得はあくまでもスタートラインに立つだけ。
その後の研修・指導が重要なんです。





・・・だって、、、 新卒者の担任が、誰にも指導されることなく、初めてのクラス運営が出来ると思いますか??
無理ですよ・・・。
そこを重要視出来ない園は、保育がズサンか、職員の退職サイクルが早いのかもしれません。


こんな質問をしてみよう!

例問:「新卒者の研修・指導はどのように行っていますか?」

この問に、「幼稚園協会(等)の研修に参加しています」なんて、胸を張って答えちゃう園は、私から言わせると心配かもしれません・・・。
「園内研修を行っている」と答えられたら、どのような内容かも聞いてみましょう。


ここがポイント!

 日々の仕事に追われていう新卒者だけに、意外とおろそかにされがちな研修・指導ですが、 「これっ!」 っといったことをしていなくとも成長できる園があります。


それは、職員間の関係が良好であること!


この園は、何をせずとも、教え聞き支え合うというスタンスが出来ています。
まぁ、こういう環境が本来当たり前のことなんですけどね、、、なかなか難しいのが実態のようです。



 



 
3.2年・3年保育かに、惑わされるな

「2年保育、3年保育、どっちがいいのぉ〜!?」 っと迷っている方がいらっしゃいますが、実際のところ「2年保育」か「3年保育」かは、子どもにとっては、あまり大きな問題ではないかもしれません。
(親の問題、感覚の方が大きいみたい・・・)


入園してしまえば、
それなりに適応し心配したのが嘘のように楽しそうに幼稚園に通うことになると思います。





ただ、2年保育であれば、3年保育よりも1年間、
親子だけで過ごす時間を持てますよね。
(入園→入学してしまえば、親子だけの密着した時間は急激に減ってしまいます


また、3年保育であれば、2年保育よりも1年間、
幼稚園での生活が長いわけですから、幼稚園で出来ることも増え、友だち関係も広がりやすいでしょう。
(広がりやすいだけであって、卒園する頃には、保育年数の差はあまり変わらなくなります・・・。


2年保育だから遅れをとるとか、3年保育だから社交性が育つとかいう問題はないと思います。
(幼児期では、2年か3年かの差より、個人差の方が大きいと思います。





まぁ、これについても、入園当初、園がどのような対応をとってくれるのかということが重要になってくると思います。


入園当初での園の対応は気になりますね、そこで、こう質問しよう!

例問:「入園当初、子どもが母と離れるのがイヤで泣いた時は、どのような対応をとってくれるのか」

この時の回答として、親を説得してきたり、この「離れるのがイヤ」という子どもの心を無視したような発言がったら、それは心配ですよ・・・。


初めての場所、初めての母離れ、子どもは泣いて当然です!
子どもの気持ちをどう汲み取ってくれるのか、確認しておきましょう。


ここがポイント!

 幼稚園生活をする上で、保育年数は、大きな問題ではありません。
それよりも、「親が子どもをどう育てるか」ということの方が大切です。

親子の時間を多く作るのか、第三者との時間を多く作るのか。
その結果、何を育んでいきたいのか?

保育年数というのは、両親でそんな子育ての話をするキッカケづくりですよ


 



 
4.幼稚園見学では自由遊びを見る

出来れば、園見学は戸外での自由遊びの時間にした方がいいですね。
(幼稚園見学の時間帯が、自由活動以外に設定されている場合はそれだけで要注意です。)


なぜ、自由遊びの時間が良いと思いますか?



自由活動というのは、子どもの真の姿が表れやすいからです。
一般の人(保育者でない人)が、ご飯を食べている姿を見たって、その園の子どもの真の姿なんて分かりゃしませんから。
(自分を思い返してみてください。小学校で机に座って授業を聞いている時と、休み時間とどちらが真の姿が現れましたか?)





また、
幼稚園見学では、「先生の言葉遣い」や「子どもとの接し方」など、子どもと接している時の”先生の動き”を注意してみていきましょう
最も重要なのは、子どもが楽しんでいるか、イキイキとしているかです。




友だちと遊んでいようと、1人でいようと、夢中で何かに取り組んでいたり遊んでいたりする姿があるかどうかです。(友だちと遊んでいるかどうかは問題ではありません)
夢中で遊んでいるときほど、成長できるもんですよね☆


その反面、
悲しい顔や暗い顔の子どもが多いのは心配です。
でも、たまたま「たまたま、転んで気持ちが沈んでいる」とか、子どもなりの気分っということがありますので、断片的なところだけで、「ここの園は・・・」っと即断するのは危険ですよ!


即断を避ける為に、何度も見学することをオススメします



この質問ですべてが分かる気がします。さぁ、こう質問してみよう!

例問:「1人で遊んでいる子がいたら、どう対応していますか?」

例問:・・・自由遊び時間に見学を行っていない園に対し、
「なぜ、自由遊びの時間でなく、この時間に見学を受け入れているのですか?」




仮に1つしか質問できないとしたら、私、個人的には、この質問をします。
(「1人で遊んでいる子がいたら、どう対応していますか?」)


1人で遊んでいようと、友だちと遊んでいようと、楽しそうに・夢中になって遊んでいることが大切です。

「1人で遊んでいることは良くない。何が何でも友だちと遊べるようにしていく。」 みたいな考え方の返答があった場合は、その園に少しは疑問を持ってください!




また、自由遊び時間に見学を行っていない理由に、「子どもの気が散る」「保育が乱される」「保育への影響を少なくする為」 などの返答があった場合、
さらにつっこんで、
「では、この見学時間なら、”気が散らない””乱されない””影響が少ない”のか」
を聞いてみてください。


幼稚園見学者が、ぞろぞろと私語をしながら、保育中にやってくるのは、保育をする人間からすると、ホントに良い迷惑です。
子どもの気が散るし、集中力は持続しなくなるし。
見学者万歳!と喜んでる保育者はいないでしょうね・・・。
(だから、見学する側のあなたも、モラルをみせてくださいね!)


でも、そこは幼稚園という組織。
次年度入園者が0人ならば廃園になりますから。
そんな、子どもしか考えられない職員の態度にも問題はありますけどねぇ。



まぁ、見学時間帯はいつやっても同じかなと思います。
見る人がみれば、その園の雰囲気はいつでも分かります。
特に先生の動きをみれば☆
先生の動き方は、いつの時間帯でも同じです



ここがポイント!

 どんな時間帯でも、先生の動き方に大きなかわりはありません。
子どもの動きに変化が見られないようなら、先生の接し方を見学してみてください。

冒頭でも述べてますが、幼稚園選びのポイント、ただ1つ「先生の動きをみよう!!」です。

でも、見学の際は、くれぐれも大きな声での私語は慎んでください。
あれは本当に、迷惑です。(子どもよりもたちが悪い大人の典型例です・・・)


 



 
5.先生が楽しそうに過ごしてるか見る

実はこれが、幼稚園見学でもう一つのポイントになるかもしれません。
(冒頭でも述べてますが、幼稚園選び最大のポイントは「先生の動きをみよう」です。)



見学に行った幼稚園では、
 先生がイキイキと楽しそうに過ごしていますか?
 先生が子どもと笑って遊んでいますか?
 (この場合も、断片的なところだけ見て判断するのは極めて危険です・・・)




先生(大人)たちが楽しまなければ、子どもも楽しめません
どんなにステキな保育を掲げていても、どんなに力を持った保育者であったとしても、楽しんでいなければ(いない時は)「押し付け」になります。

先生が楽しんでこそ、子どもが楽しくイキイキとして過ごすことができ、大きくのびのびと成長していけるんです☆





もし、楽しそうにしていない先生が多い場合、園の職員関係や体制に問題があるかもしれません。
(既に述べているように、新卒者の指導にも関係してくる事態です)

「人材(職員数)は足りているか」、
「仕事がきつすぎていないか」、
「園長がワンマンでないか」など、気になる点がいくつか考えられます。

幼稚園の職員数”が極端に少なく、行事の度に先生たちの疲労が溜まっていく園は最悪です。


また、”幼稚園教諭の1日”の<2部>の仕事がきつすぎて<1部>に影響が出てしまっている園も最悪です。




保育者であれば、こういう園に我が子は入園させたくないはずです・・・。




見学のポイントにせまる、究極の質問をしてみよう!

例問:「先生が楽しそうですね・・・」
例問:「先生があまりイキイキしていませんが・・・」

この問に、何て答えるかは推測できません。
こんな質問されたら、間違いなく答えるのに困ると思うから・・・。


ただ、イヤイヤ・だるそうにしている先生が多い園の場合、質問するにも及びませんよ。


そんな園は、やめたほうがいいです☆

ここがポイント!

 先生(大人)たちが楽しまなければ、子どもも楽しめません
雰囲気は大事です。
親がイライラしている時は、子どもも不安になってくるのと同じように、大人が楽しんでこそ、その効果が最大になります。

やる気のなく、常にイライラしてそうな保育者に子どもを預けることを、想像してみてください。

このポイントの大切さが分かると思います。


 



 
6.ベテラン保育者は何人いるか

職員にベテラン保育者がいるかどうかも、幼稚園見学のポイントになります。
また、出産後も働いている保育者(以下、子持ちの先生)がいるかどうかも確認しておきましょう。


子持ち先生がいることは、
子どもを育てていく「幼稚園」として、大きな力になるからです。



これらの先生がいる場合は、単に園の保育技術力が高いと評価できるだけでなく、園の財政的な安定面を探ることも出来ます。




幼稚園の給料体系は、
月平均23万円と言われているように、高くはありませんが、それでも、年功序列で給与は年々上がっていきます。

ベテランの先生に、年齢なりの給料を払えていて、なおかつ職員数もまあまあいる幼稚園は、財政面で安定していると予想できます。
(無理している場合もあるでしょうから、決め付けは出来ませんが・・・)



また、新卒者や経験年数3・4年の先生だけで構成されている園は、保育技術も高いとは言えない上、財政負担が少ないのが特徴です。
(*保育は感性という部分もあるので、
(*必ずしも新卒者に指導力がないと言うことではありません。でも慣れていないのは事実です。
裏返せば、保育力の減退に変えてでも財政負担を抑えたい思いが見え隠れしているとも言えるんです。



しかも、このベテラン先生がまったくおらず、新卒者や経験年数3・4年の先生だけで構成されている園は、職員関係を、バイトのような「友だち感覚」として考えていることもあるようです。


指導してくれる者が少ない為、学生気分がなかなか抜けない面があるんです。



人間ほど良い、上下関係は必要ですよね。
経験年数もなく、経験者からの指導も受けられず、友だち感覚で仕事・・・。



それは、想像しただけでも、恐ろしい幼稚園になりますね。


単刀直入なこの質問をしてみよう!

例問:「若い先生が多いようですが・・・。なぜですか?」
この質問に対して、どのように回答してくるか、予想できません。

それは、なぜか?
それは、こんな質問する人は滅多にいないからです。

・・・・・。


きっと回答に困りますよ・・・。
その時の回答が、子どものことを考えていないような内容なら、納得いく幼稚園を改めて探してみましょう。

すみませんが、この質問をされたチャレンジャーがいましたら、一報下さい


ここがポイント!

 結局は、「人を育てるのは人」ということでしょうか・・・。

子どもを保育していくのは、保育者であるし、
その保育者を育てていくのは、先輩保育者と親になるんです。

安心して預けられ、共に成長し育てていける「人」がそこにいるのか。


子どもが楽しく生活できる幼稚園。
その園を探し入園する為に大切なことは、あなたが納得して入園させること!
この幼稚園選びと幼稚園見学のポイント」の内容を参考にして、ぜひ、あなたが納得のいく幼稚園に入園させてくださいね☆




最後に、こんな本も読んでみてください。オススメです☆
いま、幼稚園を選ぶ  幼稚園選び必勝講座  入園前に読む本


 





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