先生たちってのは、子どもとのかかわりかたは勉強してきても、その他のことなんかほとんど教わってきてないんですよね。
実際・・・。
例えば、クラスだよりです。
まぁ短大なら2年で最低半人前までに育てあげなければならないんだから、やってらんないんだよね、そこまでは・・・きっと、、、。
で、担任になり、なんの文章センスもない人が初のクラスだより制作という壁にぶつかるんだよね。
何度も書いてくうちに書き方や面白く書くコツを覚えてくんだろうけど、その成長期にあたった保護者は「残念でした」というしかないのが現状!
今回は、そんな新人さんや、どうも上手く文章を書けない人に向けて、
「〜クラスだよりを上手く見やすく楽に書くコツ〜」を伝授します!
1.「伝えるために書く」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
クラスだよりっというのは、「子どもの活動事例」「クラスの活動」「自分(担任)」を保護者に伝える数少ない有効なものです。
伝えたい者(保護者)がいる以上、その者に、何をどう伝えるかが大切になってきます。
重要なのは、
「伝えるために書く」ということ。
意外とこのことを分かってない方が多く、ただただ日記のように、○月×日に何をやった、どうだったっと書く人がいます。
まぁ、間違ってはいないんだけど、「読み手に伝える」ということを忘れてはいけません。
2.ポイントは「その場にいる雰囲気」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「伝えるために書く」ことが大切でも、どのように伝えていくかが問題なんです。
つまらない日記のように、出来事をだらだら書くことは厳禁です!
×例
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みんなで砂場に行き遊びました。
シャベルとバケツで山をつくって、トンネルを掘りました。
子どもたちみんなで、楽しめました。
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ポイントは、
「楽しく」「分かりやすく」「読んで実際にその場にいる雰囲気が持てるように」書くこと。
○(△)例
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砂場で山をつくっていたら、
○○くんがシャベルで穴を掘り始めました。
すると、1人2人と手伝い始め、
大人の足も入りそうな大きなトンネルが出来ました。
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(良い例を書こうとしたけど、
(やっぱ、想像で書くには限界がありますね・・・
(これもあまり良い例ではありません!?
このように書くには、日々、子どもたちの動きをよくみておく必要があるんです。
「誰が、何をして、みんながどうなった」等。
子どもの動きには、「きっかけ」があり、その後の「広がり」があるんです。
そこを見つけられて書けると良いですね☆
ようするに、ステキなクラスだよりは、
親がそれを読めば、その担任が日々どんな保育をしているかが分かるんですよ。
そのことをあなたは気づいていましたか?
つまらない、何の特徴・盛り上がりもないクラスだよりは、書き手の保育力を問われるんです。
表面的なことは、誰だって書けます。
具体的で、ある1点に焦点を絞ったことを書くようにしましょう。
全員がやったことを、全部書いて伝えたい思いはよ〜く分かります。
でも、それでは、相手に何も伝わらないことに気づかなければなりません。
3.「全体構成を工夫する」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
では、今回は核心にふれてみます☆
ポイントは「全体構成を工夫する」です。
■全体構成を工夫する■
おたよりは1枚の紙。
何をどこに配置して書くかも、見やすさのポイントです!
・クラスだよりのタイトルに、ひと工夫する
→毎回、その名を呼ばれるタイトルです。楽しいインパクトが大切。
園によって決まったものが付けられてる時は、愛称やサブタイトルを!
・決まったコーナーを設けると良い
→毎回、同じようなことが書いてあると、読み手としては読みやすい。
あなただって、雑誌を買ったとき、あるコーナーを楽しみに読んでいるのでは?
・冒頭に自分のあいさつ、最近の感想を書く
→私は、自分を伝えていくことも大切だと思っています。
子どものことだけでなく、自分がどういう風に子どもに接しているか等、さりげな〜く
・前回の発行からの間で、特に面白かったこと、目立ったこと、感じたことを書く
→あなたにとって、特に面白く目立ったことというのはインパクトが強いもの。
こういうものは、読み手に面白く伝えて書けるものです☆
これは、ある1点に焦点を絞ったことを書くためのコツにもなります。
・伝えたいことを一番に伝える
→自分が伝えたいことは、大切なことだったり、必要なことであったりするものです。
こういうものも、読み手に思いが伝わるように書けるものです☆
このような点に注意して書くだけで、文章の伝わり方は大きく変わります。
見やすく、興味深くなると思いますよ☆
読みにくかったり、楽しみに待つ内容がないと、読んでるほうも、大変ですからね・・・。
4.「文章を書く」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
今回は「文章を書く」です。
■文章を書く■
読み手に、
「楽しく」
「分かりやすく」
「読んで実際にその場にいる雰囲気が持てるように」
書くためのコツをお伝えします。
・子どもの成長、楽しさを伝える
→この手は、書いていても楽しく、読んでいても微笑ましいもの。
書き手がワクワクして書かないと、文字も伝わりませんから☆
・子どもの心の変化を伝える(書き手の思いを表現する)
→写真やビデオでは伝わらない、その場にいて接しているからこそ書ける内容です。
「心の変化」に着目して書くと、書き手の思いや感情も文章に表れやすくなります。
・子どもの姿に対する大人のぼやきを書く
→子どもの意外性っていうのかなぁ・・・。
広い部屋に入ると、走り出す姿とか。
話をしようとした時に、集団「トイレっ!」とか。
保育者の「え、いま?」「なんで、それやる?」みたいな驚きが面白さを誘います☆
・読者が納得・読者が成長できることも考えて書く
→読者自身が、知らないこと気づいていなかったことなど、保育者としての見解など。
伝えるだけでなく、学んでもらうのがポイント☆ 態度がでかくならないように注意!
・子どもの姿、声を書いて伝える
→読んで、その場にいるような感じになれるのがベスト
・良い出来事は子どもの名前を載せる
→もれないよう、全員が載るようにチェック表を作る
「私の子だけ載らなかった」とならないように注意。
園によっては、名前出しNGもあるから、イニシアルで。
イニシアルでも、親は子どもに話を聞いて、「誰なのか」が分かりますから。
結構、クラス便りの話題を、親子で話し合ってますからね☆
・下手でもいいから、ワンポイントイラストを自分で書く
→下手で良いんです。絵というのは、心ですから。
キレイが良いってもんじゃありません。手描きの味わい、そして、
毎回時間をかけて描いているという思いが大切なんです。
手描きイラストがトップにあるだけで、
読みやすい(読む気がおきやすい)ものになります。
例えば、マンガと小説どっちが読みやすいかな、、、。
・読みやすくするコツは、改行や写真
→写真やイラストなどを使ってわかりやすく、読みやすく。
余白・空白をうまく使うことが更なるコツです☆
このようなポイントを、少しずつ取り入れるだけで、
読みやすく、おもしろく、そして、何より伝わるお便りが書けるようになります。
そして、読み手(保護者)の感想を受けて、さらに工夫してみると良いです。
日記ではないのですから、「伝えること」を忘れてはいけません。
保護者に読んでもらえて、楽しんでもらえて、待ち遠しくなってもらえる。
そんなクラスだよりを、あなたも書けるようになると良いですね。
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