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GPS位置情報サービスと防犯

前回の話の続きです。
ちなみに前回は、
「GPS位置情報サービスとは、GPS衛星を利用して、端末の位置情報を検索でき、要請に基づいて24時間365日、ガードマンが現場に駆けつけてくれるサービスだが、端末の電波が届かないところの検索が出来なかったり、通常の巡回が実施できない地域や私有地内などにガードマンが急行できなかったりする」ということをお伝えしましたよね。



でも、GPS位置情報サービスは、他にも問題点があるんです。



このGPS位置情報サービスは、
子どもの犯罪(誘拐・連れ去り)が発生してしまった時の効果は高いですが、犯罪を前もって防ぐ「抑止力」としては、あまり期待できません。
(ランドセルでは、端末をランドセルの外側につけて「GPS端末持ってるぞ!」と、
(犯罪への抑止力を働かせようとしていますが・・・



なぜなら、大きな大きな音が鳴って犯人を威嚇することもないし、GPSをランドセルの外部に見えるように持っていても、見えないように隠して入れておいても、誘拐・連れ去りを防ぐことにはならないと思います。



しかし、これが問題点です。




奈良女児誘拐殺人の手口や犯行予告が掲載されていたとしてニュースで騒がれていた”とある掲示板”には、


「・・・通りかかったトラックの荷台にでも放り投げてから・・・。」
「ランドセルの捜査に集中してくれればゆっくり、・・・」
「それだけ取り外して壊してしまうという手も」
「遊んでるときはランドセルないし・・・」


という書き込みがありました。



もしもの時のためにGPS端末を携帯しているのに、もしもの時にGPS端末だけをはずされてたり、壊されたりしたのでは、全く意味がありません。


かといって、ランドセル以外のポケットなどの体の一部に、GPS端末を毎日子どもに持たせることは、とっても難しい。(ひもで首からかけたら丸見えだし、ポケットは落ちちゃうし・・・)



ですので、
「GPS位置情報サービスがあるから安心」っと過信すると、そこに落とし穴が生れて、GPS端末に頼らないより危険が生まれてしまいます。
「GPS端末を持たせているから、いなくなっても安心」っと親が勘違いしないように、利用する人も含め、子育てにかかわる私たち一人一人が、子どもを守ることについてのサービスを理解し、知識を深めて”100%の安全はない”っということを考えて、上手く利用してほしいですね。




機械に頼ることは簡単ですが、何事もメリットとデメリットがあり、利用するがわの側面と犯罪者側の側面があります。どちらの特性もよく理解して、上手く利用していきたいですね。


機械の性能があがったら、それを利用する者の意識と知識を高めなければなりません。
便利な道具を正しく使う為に、、、、。




GPS位置情報サービスを利用する前に、おうちで話し合ってみてください。

 





 



 


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