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子どもの防犯研究所
いつから学校の門は閉めるようになったのか?

職員室から校門の開閉が出来る「門」が開発されています。
→ http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200412140011.html

シー・ティー・マシン株式会社 のホームページによると、それは既存の両開き観音扉方式の扉をそのまま活用できるスクールキーパー自動開閉装置 という機械。
開閉時に子どもが門に挟まれるのを防止するためか、「確認ボタン」→「開閉ボタン」を押さなければ開閉できない仕組みだという。





多くの公立小学校への出入りは、給食・ゴミ・郵便・教材などと意外と多く、出入りする時間帯もだいたい同じです。(11〜14時位)
そして、たいてい出入りする者自身が、「門を開け → 車で校内に入り → 門を閉め→ 駐車場に停める」という流れで門の開閉をしています。
(その為、鍵を閉めておかないところが多い。)


この機械によって、門の施錠を職員室・事務室などから職員が出来るようになる。

これは便利なことだと思うのですが、ゴミ・給食・郵便など、短時間(約5分)で済すんでしまう様な用事の場合、開閉のわずらわしさから用事が済むまで門が開きっぱなしという状況になってしまうような気がします。
あくまで、私の感覚です。
(職員が5分の間に、4回(開・閉・開・閉)、「確認ボタン→開閉ボタン」という作業をすることになります。)


もちろん、5分程度で終わる用事でも門の開閉を学校職員が行えば問題ないのですが、ゴミ収集車などは現状では学校事務室を通ることなく、「門→ゴミ捨て場に直行→門」という流れで学校を出入りしています。




学校の職員が、門にかかりきりになれるかどうか・・・。
また、5分であっても開・閉・開・閉の動作をするだろうか・・・。




私が今回言いたいことは、ここです。

どんなに便利なシステム・機械が導入されても、結局はそれを使う側の意識の向上が重要になってくるのだと思います。

「5分くらいだから」
「またすぐ開けるから、閉めなくてもいいや」

この思いがあるうちは、こんな立派なシステムを導入しても、ブタに真珠!?









門を閉めていれば、犯罪が起こらないのでしょうか?

いつの間に、学校の門を閉めるようになったのでしょうか?
学校の門に鍵をかけるようになったのでしょうか?

「学校の門に鍵をかけるのかどうか」「学校の門は閉めておくのかどうか」という議論がなされぬまま、安全・防犯を優先させて、門を閉めることになってしまったんですね・・・。


「学校の地域開放を」「開かれた学校を」と呼ばれていた時代がなんだか懐かしいですね。

懐かしいといっても、そう昔ではないんですよ。
2005年2月24日付Yahoo!ニュースの記事がありました。
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東京都中央区は2005年2月24日までに、一部の小学校で既に実施している正門のオートロック化を、3月末までに計20校ある区立の小中学校すべてに拡大することを決めた。
 -中略-
14園ある区立幼稚園についても、すべてで非常通報ボタンを設置。正門のオートロック化は、13園が小学校と併設で正門が共有されていることから、独立している1園で整備する。
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たった数年前のことなんです。


もう、正門があけっぱなしの学校を見ることはできないんでしょうか・・・?

地域の中の学校、地域の中の子ども、地域が子どもを守る。

門を閉めていれば、犯罪が起こらないのでしょうか? 


 



 


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