子どもの防犯研究所>GPS位置情報サービスの過信に待った

子どもの防犯研究所
GPS位置情報サービスの過信に待った

様々な子どもを取り巻く事件で、注目度も高まっている「GPS位置情報サービス」。
「GPS位置情報サービス」とはどんなものなのでしょうか?



簡単にいうと、
GPS衛星を利用して、端末の位置情報を検索できるサービスで、PHS、GPS携帯電話や特定の専用端末などで利用することが出来ます。

特定の専用端末については、
 1.端末の位置がわかるだけでなく、
 2.要請に基づいて24時間365日、ガードマンが現場に駆けつけてくれます。
というサービスを実施しています。


ランドセルメーカーの株式会社協和とセキュリティ業界大手のセコム株式会社は、「ココセコム」をあらかじめランドセルにつけた「オリビエナビランド」という名のランドセルの販売しました。
( http://www.855756.com/info/man_olivier.html  )






これら、GPS端末を取り付けた子ども向け携帯電話やランドセルは、端末を外側の見える位置につけて「GPS端末持ってるぞ!」と、犯罪への抑止力を働かせようとしています。






しかし、これが問題点です。





GPS端末を取り付けた子ども向け携帯電話やランドセルが登場しましたが、「これで安心」っと、親が勘違いしてしまったとっても困ります。



奈良女児誘拐殺人事件の手口や犯行予告が掲載されていたとされる”とある掲示板”には、

「・・・通りかかったトラックの荷台にでも放り投げてから・・・。」
「ランドセルの捜査に集中してくれればゆっくり、・・・」
「それだけ取り外して壊してしまうという手も」
「遊んでるときはランドセルないし・・・」


という書き込みがありました。





もしもの時のためにGPS端末を携帯しているのに、もしもの時にGPS端末だけをはずされてたり、壊されたりしたのでは、全く意味がありません。







しかも、
GPS位置情報サービス。
実は、、、 サービスエリアがあるんです。
GPSと言えども、どこでも位置情報が分かるという訳ではないんです。


サービスエリア内でなければ、位置情報の検索は出来ません。


また、特定の専用端末の、ガードマンの現場急行についても、
通常の巡回が実施できない地域や私有地内などには行くことが出来ません。


GPS位置情報サービスには、圏外があるんです。







しかも、このGPS位置情報サービスは、
子どもの犯罪(誘拐・連れ去り)が発生してしまった時の効果は高いですが、犯罪を前もって防ぐ抑止力としては、あまり期待できません



「GPS位置情報サービスがあるから安心」っと過信すると、そこに落とし穴が生れてしまいます。





いまの社会、残念ながら、
”100%の安全はない”っということを考えて、上手く利用してほしいですね。









GPS端末に抑止力はない!事件後に力を発揮!?

奈良女児誘拐殺人事件後の2004年12月4日(土)ヤフーニュースに、

「被害者の携帯が検索を受けた際、通常は「ピロローン」という音が出る。」

「被害者は携帯を首から下げていた可能性が高く、犯人は音やランプに気付きやすかったとみられる。」

と、掲載されていました。

奈良女児誘拐殺人事件では、GPS機能が注目されましたが、先ほども述べた掲示板での文章や、ヤフーニュースでの記事を見ると、GPS端末には抑止力はないように感じます。

犯人に見つかってしまえば、処分され、何の意味もないのです。




GPS位置情報サービスは、現代の優れた先端機能だが、「安全を得る」という視点から見れば必ずしも優れているとはいえません。

安全は、人の目や手で作るものであって、機械に頼るものではないんですよね。
機械をうまく利用し、人の手で安全・安心を作っていく必要があります。



人は、楽して満足したい生き物なのかもしれませんが、楽して手にした安全を過信することは出来ません

では、どうすればいいものか・・・!?
難しい課題ですね。


GPS端末を持たない方が良いということではありません。
事件後には、GPSは犯人検挙に大きな力を持ちます。

ただ、大事なことは、事件を起こさないこと


GPS端末を持ったから 、事件が起こらない訳ではありません。
犯罪が起こらない社会、起こりにくい社会を作るためには、GPS端末を過信しないことが大切です。

過信をせず、どうすれば犯罪にあいにくいのか・どうすれば犯罪を抑止できる社会を作れるのかを考えていかなければならないんです。


 



 


 アクセサリー材料と国内最大級の手芸専門店クラフトマックス
 大切な人が主人公になる絵本!



  ++ +